お願いです。次の世代へ!

5月17日、新城市鳳来支部寺院総代会から講演を依頼されて、お話をしてきました。

地域おこし協力隊員の鈴木孝浩さんが私を推薦してくださったので、講演をすることができました。2014年に、TEESの「いいじゃん新城」のために地域おこし協力隊の取材がきっかけで初めて鈴木さんとお会いして、それから何回か市役所やイベントでお会いしています。鈴木さんは以前、自転車で世界一周したという、面白い人で、彼のブログもまた面白いです。そして、今回長女が参加することになった「新城市若者議会」のお手伝いなどもしておられます。鈴木さんが昨年、同じ鳳来支部寺院総代会の総会でお話をされたので、担当の僧侶の方に「誰かいい人いませんか?」と聞かれた時に、私の名前を出してくださいました。160517 Horai Sodaikai

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あぐりスクール全国サミット in 東京

8月27日(木)に、飯田橋レインボービルで開催された 「第11回 あぐりスクール全国サミット in 東京」 に行く特権に恵まれました。

それは、長女のおかげでした。

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長女は、小学校3年から6年まで、4年連続で 「JA愛知東 こども農学校」 に参加していました。農学校とは、毎年4月から12月まで、全10回にわたり、約60名の小学生に農業に携わり、食と農について学んでもらう企画です。半日だったり1日だったり、そして夏に1泊の合宿があったりと、食農についての勉強だけではなく、人格的にも大きく成長する場です。

近くの畑で野菜を育てて、合宿の時の食事に使ったり、秋のJAまつりで販売したりします。千枚田で裸足で田んぼに入り、手で苗を植え、鎌で刈り取ります。また、食事(豚汁、五平餅、ピザ、バウムクーヘンなど)を作ったり、こんにゃく工場やソーセージ工場を見学したり、牧場で家畜と触れ合ったり、藁や綿で工作をしたりと、4年間で本当にたくさんのことを体験してきました。

今年の2月に、JA愛知東のこども農学校が10周年記念の式典を開催しましたが、その時に、長女に4年間連続参加した卒業生の代表として挨拶をしてもらえませんかと依頼がありました。その時のスピーチ (「これについてしゃべったらどう?」とか、間接的なヘルプはしたものの、スピーチそのものは全部自分で書いた) がとても印象的だったらしく、2ヶ月後ぐらいに、「8月に同じスピーチを全国の大会でしていただけませんか」と、依頼されました。もちろん、喜んで引き受けました。

本番前の練習を一度も見ていなかったので、本当に練習したかどうか少し不安がありましたが、親でも感動するぐらい、本当に上手に発表することができて、とても嬉しかったです。

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また、私も食育や子どもに農業を覚えてもらうことに関してとても関心がありますので、食農教育に関する貴重なお話をいくつも聞くことができて、本当によかったです。

長女がこども農学校に参加したことによって、私自身の人生も大きく変えられました。

彼女が農学校に通い始めたのは2009年の4月でしたが、その1年前から家庭菜園を手がけていた私は、ひと夏だけでも大変多くのことを学び、そして本当に多くの感動を受けました。「作物を育てる、土に触れる、自然に学ぶ、この感動を子どもたちにも知って欲しい」と思い、農学校に登録しました。

そして、こども農学校の一環として、私も一緒に、初めて「四谷の千枚田」に行くことになりました。長女もスピーチで言っていますが、私も食について学び、千枚田に行って学んだことをスピーチの題材にしたら、日本語弁論大会で優勝することができました。そしてその優勝を機に、もっと多くの人に日本の田舎のすばらしさ、日本の農家の知恵の尊さに改めて目覚めて欲しいと思うようになって、現在の活動に至っています。

なので、長女のこども農学校への参加がなかったら、今の私もないと言っても過言ではありません。

長女のスピーチもすばらしかったけれども、万事が益となるように共に働くということを目の当たりにすることができて、大変感動的な時となりました。

???????????????????????????????この機会を与えてくださったJA愛知東の皆様と、全国サミットの皆様、そして食と農に興味をもって4年間農学校に通い続けた長女に心より感謝したいと思います。

初めての講演会

講演会 「新城の良さ 再発見」
日時 2015年7月18日(土)13時半より場所 杉山公民館
主催 新城 旬の広場

7月18日に、初めての講演会をおこないました。

人前で話をするのは苦手ではありません。小学校の時から劇に出たりするのが好きだったし、高校の時にはディベート部に入っていました。5年前から、とても ローカルですが、ケーブルテレビのレポーターをしています。なんども舞台上での通訳をしたことがあります。いちばん大きな聴衆としては、ホノルルのワイキキシェルで1,700人の前で通訳をしたことがあります。また、弁論大会には4回出場しています。1992年の弁論大会はテレビ東京で放送され、2012年の弁論大会は NHKで日本全国で放送されました。なので、人前に出たり、画面に映ったりするのは決して嫌ではないのです。

2年ぐらい前から、私の中でフツフツと沸き上がってくる思いがありました。人生についての思い、日本についての思いをもっと多くの人に伝えることができたら・・・いつか講演会でお話ができたらと思っていました。それなりに準備をしてきましたが、数週間前に思いがけず講演会の話をいただきました。とても嬉しかったです。

ですが、実際に準備をしてみると、通訳ではなく自分の言葉で、自分の思いを自由にしゃべる(丸暗記ではなく)のは初めてだということに気付きました。上手に伝えられるかどうか、少し不安になり、一生懸命準備をしました。

結果的には、2015年7月18日に、「新城 旬のひろば」の主催で、新城市内の杉山公民館でおこなった講演会は、私自身の予想を超えて、とてもいいものになりました。

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「新城の良さ 再発見」という題で語らせていただきましたが、24人の方々(プラス数人の幼児)が集まってくださいました。とてもアットホームな雰囲気の中でお話することができました。この講演会をいいものにしてくださったのは、はやり聞き手の方々でした。全員が新城という田舎町の素晴らしさに気づこうとしている、または無農薬有機野菜の生産者、消費者でしたので、私が提供させていただいた話題にとても興味深く耳を傾けてくださいました。

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特に質疑応答の時間には、普通ですと三河人はとてもおとなしくて、人前で質問したり、発言したり、ましてや議論したりすることはしないのですが、とても活発なやりとりがなされて、私も多くのことを考えさせられ、また、学ばせていただきました。

主人も聞きに来てくれましたが、初めての講演会にしてはできすぎなぐらいだったと言ってくれました。嬉しいと同時に、これからがプレッシャーになるような言葉でもあります。続けて自分の思いを伝えたいと思って、これからも講演会をする機会が与えられたらと願っていますが、多くの人々のためになるような話ができるように、これからも一生懸命がんばっていきたいと思います。

なにとぞ、これからも、よろしくお願い申し上げます。

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「新城の良さ 再発見」 講演会 主な話題:

・自分の生い立ち

・8年前から新城に再び住むようになる前まで、いかに自分が自然のことに無知だったか

・家庭菜園を通して学んだこと

・自然豊かな田舎町にいて、自然と触れ合って、いのちについて学んだこと

・日本の社会的な背景から出てきた、現在ある農業の危機 = 「ロストジェネレーション」

・日本のすべての営みが「平和」という土台の上にあり、今は危険な状態にある

・食物を自給できる知識を持つことの大切さについて

・食物を自給できる人々のステータスを上げるにはどうしたらいいのか?

「質疑応答」のコメント・指摘・質問から出たいくつかの課題:

・新城で育った人は意外と新城の良さを知らない

・学校の「勉強」だけが勉強ではない

・いのちの循環を意識することの大切さ

・プロの農家とは違った視点で見て、違った観察をしているのに、同じことに気づいているのがいい

・生産者は消費者の心と体のふるさとになりたいという思いで作っている

・現代の人にはいのちをもらって食べているという意識が欠けている

・鶏の捌き方を学ぶ会があるといいかも・・・!

・近代農業のエネルギー消費量の膨大さ

・食物を自分で作り、農業に関わる人を増やすにはどうしたらいいのか?

・「農業がダメだと言われているからこそやる」とがんばっている若者がいる

・「自然と共に生きる」ことはキリスト教の教えと相容れないのでは?(これについては、キリスト教の中でもこういうことを考えている流れもあるということをお話しさせていただきました。)

・ヨーロッパの環境教育はどんなものなのか?

・子どもたちに、自然と関わらせる以外に子育てで気をつけていることは?