「メディア断食」を始めて2週間が経ちました。近くにいるいろんな人から、「どんなものを断っているの?」と、聞かれていますので、ここで我が家のメディア断食のガイドラインを再び説明します。
ジャンクメディア断食の間、やってはいけないこと:
普通にテレビを見る
DVDやビデオを見る
YouTubeの動画を見る
ウェブサーフィングをする
パソコンや携帯でゲームをする
雑誌を読む
漫画を読む
メディア断食の間、やってもいいこと:
ウォークマンに入っている音楽や、ステレオでCDを聞くのはOK
ニュース番組やニュースのウェブサイトを見るのはOK
友だちとメールやSMSをするのはOK
海外にいる友だちとスカイプをするのはOK
ダンスや合唱交歓会の練習に必要な場合のみ、YouTubeで曲を聞いてもOK
そして、背景として、我が家の今までのメディアとの関係をお教えしましょう。
私たち夫婦は一切テレビを見ません。ネットでのニュース動画を見たりはしますが、放映されている「テレビ」は全く見ていないのです。子どもたちは夕方のティーンズ向けの番組やNHKの海外ドラマを見たりしますが、日本のバラエティー番組やドラマはほとんど見ていません。ニュースをもっと見たいと言いながら、実際はニュースもほとんど見ていません。
家にあるDVDをやビデオも、95%が英語ものですが、娘たちはこれも頻繁に見ています。親は古い映画やミュージカルが好きなので、Shirley Templeを見たり、「雨に歌えば」や「サウンド・オブ・ミュージック」など、みんな大好きです。子どもやティーンズ向けの番組や映画もあったりします。また、数年前からはレンタルDVDを借りてきて、親が見せたいもの(「古典的な」Back to the FutureやE.T.など)や自分たちで見たいと思っているものを見ています。
けれども最近では、YouTubeの動画をやたらと、本当に本当にたくさん見ています。パソコンのパスワードは知らないので、親の許可がなくてはつけることができませんが、「学校のための調べ物があるから」と言われて、つけてあげると、気がつくと何時間も動画を見ています。ありがたいことに、その9割以上がアメリカのテレビ番組もしくはミュージックビデオです。セリフを聞き取ろうとして、暗記したりして、後で「どこでその表現を覚えた?」と私が驚くぐらい、俗語まで身につけています。また、PVの歌詞を検索して意味を調べたりすることによっても、英語力が間違いなく伸びています。けれども、それに費やしている時間が半端ではないので、一旦ブレーキをかけたいと思いました。
ゲーム機は、一度も所有したことがありません。一昔前までは、インターネットでのゲーム、しかも英語のゲームならやってもいいことになっていました。5年生ぐらいになって、学校のパソコン室を使うようになってから、初めて日本語でのゲームの世界があるということを知ったぐらいです。今では、スマホでアプリ内のゲームをちょっと楽しんだりはしていますが、「ゲームにハマった」というのは今まで一度もありません。ちょっとした暇つぶし程度にやっています。
二人はキッズ携帯(10個まで連絡先を入れられるもので、5個は非常用、5個はお友だち)を持っていますが、スマホは高校になってからということにしています。(親としては、本当はそれでも早いと思っていますが、これだけは避けられないです。)パパのスマホはtotally off limits、まったく触ってはいけないことになっていますが、ママのスマホは使ってもいいことにしています。パスワードはつけていますが知られています。テストの前とか、よっぽど使ってほしくない時にパスワードを変えたりすることがありますが、だいたいは使っていいことにしています。(どっぷり浸かってほしくないと思いながらも、現代技術を覚えるのも大切だと思っているからです。)それでも、It’s MY phone! と、叫ばないといけないぐらい、手放さない時があります。また、3人で常に、「ねぇ、見せて!」「私が次!」「なんで人が使っているのに取るの?」とか、喧嘩が絶えません。ふぅ~~。
また、小学校の時はそうでもなかったのですが、最近は漫画にハマっていて、自分のお金(親戚からの誕生日プレゼントはいつも図書カードにしています)で買ったり、レンタルしたりして、それバッカリ読んでいる時もあります。また、ティーネージャーの女子向けの雑誌も、お小遣いで買ったりして、何ヶ月分もの雑誌が家のあっちこっちにありますので、気がついたら手に取っては読んでいます。
これらのものへの思い込みを見なおして欲しいと思って、ジャンクメディア断食をすることにしたのです。
まだ途中経過ですが、どうなっているのでしょう?
時期を合わせて計画したわけではなかったのですが、断食を始めたのがちょうど中間テストの直前でした。なので、勉強に集中できてとても喜んでいます。
家に帰っても「普段からやっていること」ができなくなっているので、図書館に行って勉強しています。家に帰ってくるのが遅くて、ちょっぴり寂しい気もしますが、まあ、直接家に帰りたくない気もわからなくもないです。
最初は禁断症状が起きて、非常に機嫌が悪くなったりするだろうと思いました。けれども、意外とそういうこともなく、逆に笑顔が増えているようにも思います。けれども、本人たちは、「もっと疲れているような気がする」とも言っています。
やはり「やる」と決めた以上は、やる子たちだということがわかって、親ながら感心しています。
始める前にやりたいと言っていた、もっと勉強がしたい、もっとギターを弾きたい、もっと聖書を読みたい、というのはだいたいできています。
一人が、「ねぇ、ママ、ネットじゃないけど、エッツィーのアプリで散策するのもやっぱり、だめなんだよね?」と、聞いてきました。このようにして、だいたい自分だちで何を控えないといけないのか、何なら大丈夫なのかがわかるようになってきて、ステキだと思います。
その一方で、同じ子ですが、どうしても見に行きたい映画がありました(しかも一人で)。「それって、メディア断食に反していると思うけど」と思いながら、でも、確かに家の中と家の外とでガイドラインをはっきりさせなかったところ(例えば、友だちの家にいる時はどうするとか)があったので、まあ、大目に見てあげることにしました。「本当に、メディア断食に反しているだろうとわかりながらも、自分のお金と時間をそういうふうに使いたいの?」と、突っ込んでみましたが、結局本人は行くことにしました。ふぅ~~。ティーネージャーって、わからないところがありますね。
別な子は、今まで朝ごはん(我が家の朝は食べる物と食べる時間はみんなバラバラ)を食べていた時は、雑誌を読みながら食べていたのですが、それができなくなったので、今は新聞の広告を見ながら朝ごはんを食べています。
そして、やはり、スマホを手放すのは難しいですね。どうしてもスマホで何かをやっていないと気が済まないようなので、溜まりまくっている写真を見たり、編集したり、そしてやたらと自撮りとか、互いの写真を撮ったり、編集したり、加工したりしています。
理科のための調べ物、社会のための調べ物をしたり、志望高校の偏差値や受験に役立つ情報も調べたりしています。
そして動画は見てはいけないと言いながらも、スカイプは使っていいということなので、最近スカイプでアップされた、MinionsやMuppetsの数秒(長くても3秒)だけの画像スタンプを、繰り返し繰り返し、何回も何回も見たりしています。とにかく、動画を見ることに慣れているから、何かを見ないと気が済まない・・・という、恐ろしい中毒の心理というか、なんとかして規制から逃れる道をみつけようとする人間の性質というか・・・。
私たち親も、スマホの枕元依存対策は、慣れなくて大変なところがありながらも、やってよかったと思っています。私自身はこれだけはこのメディア断食が終わってからでも継続したいと思っています。
このアイデアを与えてくださった、尊敬するアメリカ人の人生の先輩に大変感謝しています。そして実行に移してみていもいいと、挑戦を受けてくれた娘たちにも感謝しています。
So far, so good!
コメントを投稿するにはログインしてください。