運動神経や運動する頻度、身体能力に関しては、私は典型的なアメリカ人です。というのは、できることならあまり動きたくありません。その反対に、妹はマラソンマニアで、4回もフルマラソンを完走していますし、父も昔からランニングが好きで、妹に誘われて71才で初めてフルマラソンを完走しました。父にいつも、「どりあも走りなさい」と言われていますが、な~んだか尻が重いです。
でも、私の方が普通のアメリカ人だと思います!アメリカ人は、一般的にいうと、運動神経があまりよくなくて、運動不足です。もちろん、スポーツが大好きで選手として活躍している人がいますし、個人的に運動が好きでジムに通ったりトレーニングしたりする人もいますが、人口全体からすると、そのような人は(私の個人的な推測ですが)2、3割しかいないと思います。肥満対策として、子どもの栄養摂取とともに「体を動かす」ことに関する教育と実践が、オバマ前大統領夫人のミシェルさんがもっとも大切にしていた政策の一つだったというぐらい、国民的課題です。
それに比べて、日本人は子どもの時から、体を動かすことの大切さが自然と教育の中に組み込まれています。日本の小学校に通った娘たちを見ても、私のドンクサさに比べて、極めて運動神経がよくて、体力があるのがわかります。また、日本では、地域の運動会をやっても、自分が出られることを楽しみにしている大人も大勢いますし、積極的にママさんバレーをやったり、習い事(太極拳、フラダンスなど)で体を動かしたりする成人や高齢者も少なくありません。運動が本当に苦手でまったく体を動かしたくないという人は、たぶんアメリカの反対で、(これまた推測ですが)1割か2割しかいないと思います。
アメリカ人で体を動かす人でも、ある意味中途半端にやっている人が多いと思います。私と娘たちが驚いたことがあります。娘たちが小学校5年、4年、3年の時に夏休みにアメリカに一時帰国をして、以前やっていた器械体操の教室に通えるようにしました。そこで準備運動の時に、体操をするのですが、長くその体操教室に通っている子は全員、なんとなく、言われているからやっているだけで、なぜ、どの筋肉をどう動かせばいいのか、あまりよくわかっていない感じがありました。特に、腹筋の時に、ちゃんとした形で膝まで体を上げられたのはうちの娘たちだけで、とても驚きました。当時娘たちが普段からやっていた運動系の習い事はダンス以外に何もなかったのですが、学校での体育の授業を通してしっかりと筋肉や体力がついていることがわかりました。日本の小学校の身体教育に改めて感心しました。
アメリカの「フニャフニャ」と日本の「シャキシャキ」。私もこの数年でこれをヒシヒシと感じます。2010年から私も、自分の運動不足をなんとかしないといけないと思うようになって、市が開催していた健康教室や、有志がやっているエアロビクスのサークルに、多い時は週3回通うようになりました。(新城市で有志が行っているエアロビのサークルには、どれも最低一回は顔を出したと思います。)最終的に週2回に落ち着きましたが、このようなサークルでのパターンは、準備運動、ウォーミングアップ、普通に動いてから早く動く、そしてクールダウンをしてから少し筋トレをして、最後にストレッチをします。
とても恥ずかしい話ですが、(といっても、基礎体力がないアメリカ人だから当り前ですが、)筋トレの時に、どう考えても私より20才年上のおばあちゃまたちが、私に比べてよく動けます。私が途中で回数を削ったり、言われた時間の維持ができなかったりする運動でも、60代、70代のみなさんがしっかりとできていて、本当に驚きました。そして自分は基礎体力が本当にないんだなぁ~と、改めて思いました。
けれども、これらのサークルに通うのは本当に好きでした。アメリカでの「エアロビブーム」はもう、何十年も前に終わりましたが、日本人は指導者に従って一緒に動くというのが好きだということもあって、未だにエアロビをやっているところが多いです。私自身も、音楽に合わせて体を動かすのが本当に楽しくて、そして筋肉はないにしても、リズム感だけはあるので、その点では日本のおばちゃまたちに負けない自信があります。先生たちの指導もとても好きで、毎週行くのを本当に楽しみにしていましたが、いつの間にか月曜日のサークルが先生のご都合でできなくなり、水曜日にも予定がいろいろと入るようになりました。
エアロビに通うようになってから、確かに体力がついて、昼寝をしなくてもよくなったり、夜中にトイレに起きなくてもよくなったり、英語のレッスンの時に子どもたちと激しく動いても息切れしなくなったりと、たくさんの良いことがあることがわかりました。けれども、それまでに月8回行っていたのが月2回行けるかいけないかになってしまいました。でも!一度その運動不足改善を経験してから、再び体が元のフニャフニャした状態に戻るのが嫌で、なんとかしないといけないと思うようになりました。
そこでカーブスはどうかしらと思うようになりました。カーブスは女性専用の筋トレジムですが、サーキットを回りながらトレーニングをします。それぞれの筋トレのマシーンを30秒やってから、30秒足踏み(有酸素運動)をして、そして次のマシーンに行って、30秒やってから30秒足踏み、次のマシーン・・・というぐあいに、12マシーン、24ステーションのサーキットを2回やって、それからストレッチをやって30分で終わる・・・というメニューです。
どうしてカーブスのことを知っていたかというと、母がアメリカでのカーブスの昔からの常連だからです。(母も体を動かすのがあまり好きではないアメリカ人です!)カーブスがアメリカ全国に広がりはじめたのは、1999年ですが、母が言うには、たぶん15、16年ぐらい前から通っているということで、本当に初期からのメンバーです。母は毎朝運動しに行っていますが、一時期、オーナーさんが来られなかった時、鍵を預けて、母がお店を開けていたほどの常連です。
今でも、エアロビの先生の指導が大好きで、行けるときには行くようにしていますが、大分回数が減りました。けれども、カーブスのおかげで体力を保つことができているだけではなく、特に痩せようと思って通ったわけではありませんが、体重が大分落ちました。
次回は、私が日本でカーブスに通うようになってから感じたこと、起きた変化について書きたいと思っています。また、冬休みに一時帰国した際に、母と一緒にカーブスに通いましたし、母親が来日した際に日本のカーブスに来て感じたことをご紹介する、「日米カーブス比較」も書きたいと思っています。お楽しみに!
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