少し前に、新城小学校でのボランティアとして、今年度最後の授業がありました。
ふだんは、「外国語」の授業は、教室の中で、それぞれの組に教えに行っています。月一回程度行っていますが、いつもはカリキュラムから少し外れた、きれいな発音の指導や英語の読み方のコツ(フォニックス)を教える他に、自己紹介(「2年間もやっているから、これだけ自分について言えるようにならないと恥ずかしいよ!」)の暗唱、そして発表をさせています。その中で、「間違っているとしても通じる」ものは極力直さないようにしています。その日の全員の発表が終わってから、「これとこれとこの言い方は間違っていたけど、敢えて直さなかった。気づいた人いる?なんで直さなかったかというと、通じるからだ。中学校に行ったら、このまま言ったりテストに答えたりすると点がもらえないのは確かなんだけど、英語をしゃべる人としゃべっている分には通じるから、大丈夫、とにかく自分の知っている英語を、自信を持ってしゃべってね!」と、いつも指導しています。
今回は最後でしたので、特別企画、6年生2組合同、6年の廊下で、
「どりあの『日本に来てビックリ!!』クイズ」
をやりました。
これは、私が高校の時に交換留学生として日本に来て感じた、アメリカと違うところで私が驚いたことを当ててもらうクイズです。何に驚いたか、正解(といっても、私の体験なので、生徒には「正解」を推測してもらうだけ)を説明していく時に、自分が当たり前だと思っているようなことは、海外の人からして当たり前ではないことに気付いてもらえます。
3年ぐらい前から毎年やっているクイズですが、我ながらとてもよくできていて、とても楽しいです。
クイズの作り方も工夫しました。4択問題の答えはすべて、日本とアメリカで違う点です。なので、どの答えもあり得ます。ただ、その中で、私自身が何に驚いたか、当ててもらうのがポイントです。そして、実をいうと、答えの中には2つの正解があります。一つは私が少し驚いたこと、一つはすごく驚いたことです。
一つだけ、例として問題を紹介しますと、
「さみしい!」と思ったのはいつ?!(注意!当時の連絡方法は手紙と電話だけだった!)
a. アメリカの家族に長い間会えなかった時
b. 町の人から「外人だ!」と言われたり、ジロジロ見られたりした時
c. 周りの人がハグをしてくれなかった時
d. 「部活があるから」と言って、友だちが遊んでくれなかった時
でも、ネタバレになってはいけないので、答えはここでは教えません。(笑)
先週も、このクイズがとても楽しくて、また、終わってから生徒たちが実に良い質問をいくつかしてくれて、本当にいい時になりました。また、「一年間ありがとうございました!」という、色紙をもいただいちゃいました。
この学年は、しっかりしていて意欲のある生徒が多くて、教えるのがとても楽しかったです。
金曜日にその生徒たちが旅立っていくのを、見ることができたのも、とても光栄でした。
ということで、2つ目の話題です。
3月18日に新城小学校の卒業式に列席してきました。英語の学習ボランティアと評議員をやらせていただいているということで、「来賓」という形の出席が許されました。

来賓には桜湯が出されます
過去の4年間と違って、今回は緊張せずに出席することができました。なぜ今まで緊張していたかというと・・・
初めて小学校の卒業式を見た時は、今の高校1年生が5年と6年の時、2年間英語を教えた後に旅立っていくのが見たかったので、出席しました。小学校の卒業式が初めてで、次に何があるのか知らないという緊張と、旧体育館での最後の卒業式でしたので、正直言ってチョー寒かったです。なので、寒くて震えていたのと・・・感動的でありながら(あの学年を教えるのが本当に楽しかったので!)、少し大変でした。
そしてその次の3年間ですが、自分の子どもたちが3年連続で卒業していきましたので、親として卒業式を見て、特に写真やビデオを撮ろうとしていると、緊張と、誇りと、ホッとした気持ちと、嬉しい涙とで、とにかく大変でした。
けれども、今回は、自分の子どもが全員巣立ち終わって、安心して、学校で活躍するボランティアの一人として、純粋に楽しんで見ることができました。今回の学年も、教えるのが、そして旅立っていくのを見るのがとても楽しかったです。
でも!今回びっくりしたのは!!卒業式に制服を着てくる子の割合が急激に増えたこと!!!
新城小学校は新城市では珍しく、服装は男女まったく自由な卒業式です。(近隣の学校の話を聞くと、男子は学ランで女子は自由だったり、全員中学校の制服だったりします。)
写真で確認したわけではありませんが、自分の記憶と娘たちへの聞き取りによりますと、今までの制服着率はこの通りです:
4年前は、学ランを着ていた男子が一人いました(75人の学年)。
3年前は、誰もいなかったような気がします(79人の学年)。
2年前は、女子は1-2人、男子は10人弱でした(97人の学年)。
昨年は、女子は全員私服、男子は10人強だったような気がします(63人の学年)。
しかし!!
今年は、本当に驚いたことに、男子で学ランを身に着けていなかった生徒はたったの4人しかいませんでした!
そして、74人の学年ですが、女子でさえも、セーラー服を身に着けていなかった生徒が12、13人しかいませんでした。
要するに、昨年までは皆無だったのに、男子の9割、女子の6割が制服を着て卒業式に出たのです。(その様子は、学校のHPを見るとよりよくわかると思います。)
これは、学校からの指導(着ていいですよ、できれば着てきてください)があったかどうか知りません。もしかしたら、何人かの親がただ、話し合って(「ねぇ、どうする、今年制服を着て行かない?」)決めたことかもしれません。それに関しては一度、ぜひ聞いてみたいと思います。
いずれにしても、学校からの全面的制服化の通達が出たわけではないのに、一年間でこれだけ変わるということには非常に驚きました。
卒業式のために買って、後からまったく着る機会がないお洋服代を節約したい、制服がただでさえ高いので、フルに活用したい・・・という、各家庭が年々節約思考に移行している証でもあるような気がしてたまりません。
それにしても、学ランとセーラー服がよく似合っていました。ステキな卒業式でした!出席できて本当に嬉しかったです。
(4月の入学式は、残念ながら、長女の高校の入学式と同じ日ですので、行くことができませんが・・・!)
新城市立新城小学校でのボランティア活動は、私自身も得るもの、考えさせられるものが非常に多いです。関わり続けることが生徒たちのためだけではなく、自分自身のためにも有意義なものになっています。心より学校への感謝を申し上げると同時に、これからもよろしくお願い申し上げします!!
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