最近、英語のレッスンの中で、 “My favorite vegetable is…” をやっていました。
“My favorite vegetables are pumpkin and spinach!” ですが、初めて日本に来た時はどちらも食べられなかったのです。
アメリカではパンプキンはほとんど缶詰という形でしか食べない、そしてそれをパンプキンパイという形でしか食べないのです。子どもの時にこの缶詰の食感が嫌でたまらなくて、パンプキンパイが大嫌いでした。日本に初めて来た留学時代は「カボチャが嫌いです。」と言って、たぶん食べていなかったと思いま す。後に再び日本に来て、初めて新鮮なカボチャ、しかも甘く煮てある物のおいしさを知った時、なんとも驚きでした・・・。
ほうれん草も似たような経緯です。特に私が子どものころ、ほうれん草は缶詰(ものすごくマズイです!)と冷凍ものしか食べなかったと思います。大学に入ったころ、健康志向が少し流行り始めて、初めてほうれん草の葉っぱを見ました。しかもそれは袋入りの出来合いのサラダパックの中で・・・!
今は大好物となったほうれん草・・・おいしい物を食べればいかに見方(味方?)が変わってくることか・・・。
アメリカの親戚はうちの娘たちに好き嫌いがないことにいつも驚いています。三女が2歳の時、長女が通っていた幼稚園に行って、みんなの前で「好きな食べ物は野菜のスープです」と言った時、みんなとてもショックを受けていました。アメリカの大半の子どもは、本当に好き嫌いが激しく、そして特に野菜が嫌いです。 ほとんどの日本人が積極的になんでも食べようとするのとは正反対です。
私も、いろいろと何回もトライするようにしてからは、だいぶ嫌いな物が減りました。日本人からすると、まだまだ多いと思いますが、初めて日本に来た時、たまねぎ、ピーマン、豆腐、漬物さえ食べられなかった私からすれば、本当にたくさんの物が食べられるようになりました。
最近思うようになったのは、レストランでの「お任せメニュー」は好き嫌いを無くすのにかなり良いのではないか、ということです。料理のプロが「これとこれを合わせたらおいしいから任せて!!」と言ったら、信頼して食べてみるといいです。予期しない組み合わせを食べることによって、「な~んだ、これなら思ったほど悪くないじゃん!」と、気づかされることがしょっちゅうあります。
「これが嫌い」、「あれは無理」と言わずに、調理している人の腕にゆだねることができれば、「食」の世界が広がります。これを昔から当たり前にできている日本人はすごいと思います。そしてできる限り真似をしたいものです。
ん・・・。 でも、納豆だけは勘弁してね!