脱帽!

私のマフラーはとても長いです。

大学の時からずっと長いマフラーを使っています。ミネソタ州ミネアポリス市は稚内と同じぐらいの緯度ですので、冬は非常に寒いです。また、母校のミネソタ大学はアメリカの中でももっとも大きなキャンパスを持つ大学の一つなので、真冬に外を何分も歩かないといけないことがあります。帽子で髪の毛が乱れるのが嫌だったので、25年ぐらい前から私は「真知子巻き」をしています。

今のマフラーは、10年以上前に、妹が編んでくれたものです。

昨日喫茶店にいる時に、近くの席に座ろうとしていた女性が「落ちていますよ」と声をかけてくれました。何かと思ったら、椅子の背にかけていたコートの襟に入ったままになっていた長いマフラーがいつものように床に垂れていました。アメリカ人はそもそも物が床に触れていても気にしない民族ですので、「大丈夫ですよ、私は平気です」と、私が言っている間に、その女性がしゃがんでマフラーを椅子のところまで持ってきて、椅子の背にかけくれました。

とても感動しました。

思いやり・・・他人なのに気を遣ってくれる・・・このような国民的性質こそが、私を大の日本好きにしてくれた最も大きな要因の一つです。「日本のどこが一番好き?」とよく聞かれます。

答えは、「人です。」

Thank you, Japan!  Hats off to you!